ブラックサンタ降臨

 

【不倫・浮気は殺人と同じ】という言葉を

たまーに目にするけど

本当にその通りだと私は思う。

今回の一件で私の心は死んだから

クソ女花子への復讐と

大事な子供の事を考えて生きていく。

 

弁護士さんから「花子が電話に出てくれない」

という報告を貰ってから

すぐに見切りをつけた私は

「もう書面に切り替えて貰って大丈夫です」と

弁護士さんに連絡をした。

すると弁護士さんの担当事務さんから

「間違いなく本人が受け取るように送りますが、

 いつ届くようにしたいとかの希望はありますか?」

と質問された。

ちょうどその日はクリスマスイブの前日だったので

「大至急送って貰ってクリスマスプレゼントに

 して貰えたら嬉しいんですけど」と言う私に

事務さんはちょっと笑いながら

「そうですね!すぐに書面送付します」

と言ってくれた。

 

そして迎えたクリスマス。

サンタさんからたくさんプレゼントが届き

ハイテンションの子供の笑顔を見て

ひと時の癒しの時間となった。

私のところへもサンタさんから

CHANELの財布が届き

結局冷蔵庫、掃除機も買って貰った。

謝罪の言葉はないけど

主人なりの償いなんだと勝手に解釈して

ありがたく(当たり前だと思いつつ)

使わせて貰おうと思う。

 

そしてクソ女花子にも

プレゼントが届いているはず。

それを私の心の支えとなっている

グループLINEに書き込むと

「とんだブラックサンタですね、最高!」

とまなちゃんからすぐに返信があった。

とはいえ勢いに任せて離婚していれば

3人で過ごせなかったかもと考えると

感慨深いクリスマスになった。

 

そうこうしているうちに年末年始となり

弁護士さんからも連絡がない。

“クソ女受け取ってないのかな?”

“さすがに書面は無視できないよね?”

みたいな気持ちが交差しながら待っていると

新年早々弁護士さんから着信があった。

不安を隠しきれず

「どうでしたか…?接触できました?」と

弁護士さんに確認すると

接触できましたよ!

 こちらも正月休みを挟んでしまって

 花子にも考える時間を与えてしまったかと

 思っていたんですが、結論から言うと

 こちらの提示金額をそのまま支払うという事で

 合意になりましたので大至急合意書の作成に

 入りたいと思います!」と言っていた。

 

「え?減額交渉もなしですか?」と私が質問すると

「実は…書面を受け取った花子の方から

 連絡があったんですが、最初の一言が

【そっちが持っている証拠を見せろ】だったんですね。

 私もはったりで弁護士をやっている訳ではないので

 示談金の意味わかってますか?

 証拠を見せて欲しいなら示談交渉はなしで

 裁判で争う事になりますよと花子に伝えたら

 一度電話を切ったんですが

 30分しないで電話を折り返してきて

 提示金額で応じると意見を変えてきたんです。

 ものの数分で意見が変わるなら

 こちらもまた意見が変わらないうちに

 畳みかけてしまおうと思っているんですが

 このまま示談で収束させてもよろしいでしょうか?」

と確認された。

 

私は思ってもないスピード解決に驚きつつ

クソ女花子のバカさ加減を思い知った。

弁護士さんが証拠もなしに

はったりで連絡してくる訳ねーだろ!

証拠なら私なんかより

お前の方が持ってるはずなんだから

このタイミングで弁護士さんに

証拠見せろって意味わかんねー!

 

直接私が手を下さず

法律にのっとった弁護士さんに依頼をして

つくづく良かったと思えた日でした。

 

これからクソ女花子に対して

追い込みが始まります。